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海外留学から海外起業までの道のり「女性のどんな選択も正解。」Podcastに出演しました!

Updated: Nov 30, 2021



先日、KimiyoがパラレルキャリアライフコーチhayapiさんのPodcast「Do What I Wantー自分らしく生きるためのヒントー」にゲスト出演しました。


hayapiさんは、フルタイムで働きながら、大好きなお菓子作りをサイドビジネスに展開されていたり、ライフコーチをされていたり、「自分の『好き』を趣味で終わらせない」というモットーを自身で実現されているパワフルな方です。


今回出演する機会をいただいた「Do What I Want」という番組は、自分らしく生きるヒントを伝えるというコンセプトで、hayapiさんがさまざまなテーマについてお話ししたり、ゲストを招いて対談したりされています。


番組はSpotifyから聴くことができ、KimiyoはVol.87に出演しています。たっぷり、丁寧にインタビューしてくださったので、これまで話したことのない経験や渡豪までの苦悩、WOMENCANFLY立ち上げの経緯などもお話しすることができました。


今回は特別に許可をいただき、Vol.87を文字に起こしてみました! 前半・後半の2回に分けて公開しますのでぜひお読みください。


なお、hayapiさんのPodcastは最後にリンクを貼っていますので、ぜひそちらから全編インタビューも聞いてみてくださいね。



「Do What I Wantー自分らしく生きるためのヒントー」

Vol.87 女性のどんな選択も正解。でも1つでも選択肢を増やす。-Talk with Kimiyo



はやぴーさん 皆さん、先週はどんな1週間をお過ごしでしたか。私は常に料理やお菓子を作っていました。作るというのが本当に好きで、食べるということにすごくパッションを感じていて。ファスティングしていた時の話を聞いてくれた方もいると思うんですけど、あの時は本当にやることもなくて。食べられないから作らないみたいな感じだったんですけど、やっぱり作るって面白いなと思っています。本当に好きなんだなと思います。

皆さんどうですか。自分の好きなこととか時間を忘れてやっていることってありますか。


今日のゲストはWOMENCANFLYを運営しているKimiさんに来ていただきました。


Kimiさんって、女性の選択肢を増やしたいっていう思いがあって、Kimiさん自身も32歳でオーストラリアに行くという決断をしているんですよね。それに対して、遅いとか早いとかいろんな意見があると思うんですけど、Kimiさんの話を伺っていると、遅いも早いもないかなと思いました。それに対してのいろんな選択肢も経験されているので、もしかしたらすでに遅いと思っている人や、海外に行くのを躊躇していてずっと行けないでいる人がいたとしたら、本当にKimiさんのお話って勇気が出ると思います。遅いも早いもないし、やっぱりやりたいと思った時がそのタイミングなんじゃないのかなって思えるエピソードでした。Kimiさんはこのエピソードの中でもお話してくださっているんですけど、女性のサポートとか海外就職に対してだったりとか、IKIGAIセミナーというのも開催されているので、概要欄からチェックしていただければと思います。

------*一部抜粋------


では、Kimiさんとの熱いエピソードをお聞きください。



はやぴーさん 今日はWOMENCANFLYのKimiさんに来ていただきました。こんばんは。


Kimi こんばんは。

はやぴーさん 今日はお時間をとっていただいて、本当にありがとうございます。


Kimi こちらこそありがとうございます。

はやぴーさん 私はWOMENCANFLYのインスタグラムを勝手にフォローして見させていただいていて。中の人はどんな方なんだろうってずっと気になっていました。インスタのプロフィールのところに書いてある「Be the best version of yourself」とか「女性の輝く選択肢を増やす」というのは、私もすごく共感するところだったので、中の人ってどんな人だろうと思って私がメッセージを送ったところから始まりましたよね。


Kimi 嬉しいです。

はやぴーさん だから、今日お話しできることをすごく楽しみにしていました。今Kimiさんはオーストラリアから発信されていると思うんですけど、まず今KimiさんがされているWOMENCANFLYについてとKimiさん自身についてのことをリスナーさんに自己紹介していただけますか。


Kimi はい。まず、はやぴーさん。インスタグラムを見てくださって、ほんとーーうにありがとうございます! 嬉しいです。私は2018年に、32歳のときに日本の関西からオーストラリアに来まして、もともとは財団法人に勤めて起業家支援・インバウンド関係の仕事をしていました。それで紆余曲折ありまして、2019年の11月にシドニーで女性の輝く選択肢を増やすという形でWOMENCANFLYをスタートさせました。これまでは英文レジュメだったり英語の面接の受け方、SNSマーケティングに関するようなイベントを行なってきまして。モットーとしては、イベントに来ていただいたすぐ後から、来ていただいた方がすぐに実践できるスキルが身につくという目的でイベントを開催しています。

はやぴーさん それはオーストラリア在住の方向けなんですか。


Kimi もともとは、自分がオーストラリアに来たときに、どうしてもビザの関係でフルタイムの仕事が貰えないという状況があって。ただ、学生ビザでもできることをしたい、それでいつかビジネススポンサーがもらえたらというところを目標にしているので、同じように来るワーキングホリデー生だったり留学生がもう少し一歩スムーズに進めるようにと思ってスタートしました。でも実際に参加者を見ていると、日本の女性が多いです。いつか留学したいとか外資系に勤めたいという方が半分半分くらいになります。

はやぴーさん 女性をサポートされていて、Kimiさんがさっき自己紹介のときに言っていた、32歳でオーストラリアに…というところ、気になってしまいました。


Kimi ギリホリに間に合わず、ギリホリを過ぎて来ちゃいましたね。

はやぴーさん そこまで延ばしちゃった理由はなんですか。前からオーストラリアに行きたいという思いは、ずっとあったんですか。


Kimi 全くなくて。もともとオーストラリアは全然考えていませんでした。海外へ行くきっかけを話させてもらったら良いでしょうか。

はやぴーさん はい!


Kimi 前職が公益財団法人で、インバウンドだったり起業家向けのセミナーやカンファレンスを開催する企業にいました。ちょうどオリンピック前だったので、英語のサインはどこに置いたら良いのかとか、Halal(ハラル)というイスラム系の料理の提供の仕方を美術館の方等に教える仕事をしていたんですけど、行政の方とお仕事しているうちに、「これって本当に海外の人がしてほしいことなのかな」とか「実際にほしいサインなのかな」という疑問を感じてしまって。それって、自分が海外に行って送迎する側になっていないから、疑問をもっていたとしても確信はもてない。だったら海外で外国人の方の生の声を聞きたいって思ったのがきっかけなんですね。ただ、ギリホリのことでいうと、ギリホリを頭で描いていたんですけど、私は仕事がすっごく楽しくて、続けていくともちろんキャリアも積めるわけなので、辞め時がわからなかったというのもあります。このまま続けていくのも楽しいのに、挑戦してもいいのかなって迷って。最終的に、オーストラリアのワーキングホリデーが31歳になる時まで申請できるということだったので、お守りとしてワーキングホリデーを申請だけしました。ただ、31歳のときにはまだ仕事が好きで決めきれなくて、結局はワーキングホリデーは使いませんでした。

はやぴーさん それで結局は延びちゃったわけですが、行くとなったとき、心の準備はできていましたか。それとも楽しかった仕事を辞めてよし行くぞ! となったきっかけみたいなのがあったんですか。


Kimi 皆さん留学に行くときやギリホリを考えているときって、行ったら良いのかな、行かない方が良いのかなって、多分半々くらいで悩んでいると思うんですよね。そのとき私もお付き合いしている人がいましたし、今日本にいると結婚だなとか、挑戦するとまたゼロになるなと考えていたんですけど、ずっと考えていても答えが出なかったので、31歳になったときにワーホリのビザだけもっている。これはもったいないからとりあえず行くだけ行ってみようと思って、2017年にゴールデンウィークとお盆休みをつかって、オーストラリアとニューヨークとカナダに一人で1週間ずつ旅行として行きました。それで実際にどう気持ちが動くかというのも知りたくて。たまたまそのときに、英語圏だからシドニーも追加で入れてみようという、本当に簡単な理由で入れたら、来てみると思っていた国とは全然違って。シドニーはこれから観光業もすごく発展していくし、カナダやニューヨークと比べても(日本と)時差がないのでビジネスもしやすいというところで、これは挑戦してみたいなと思って。海外に行くことをそのときに決意したという感じです。そこから1年半くらいで準備をして出発しました。

はやぴーさん なるほど。ひとりでどっちかなとモヤモヤ考えるよりも、何か行動に一歩踏み出してみて、次のステップが見えてきたという感じですね


Kimi そうです。それ、すごくオススメかもしれません。0か100かじゃなくて、迷っている間に、お盆休みやゴールデンウィークは会社員の方でもあるので、その短期間でその国に実際に行ってみるとか、できることを試して自分の気持ちを確かめるのはすごくおすすめです

はやぴーさん そうですよね。いくら悩んでいても分からないから、試しじゃないけど見てみるのはすごく重要かなと思います。それで決意をして、次にオーストラリアに行きますとなった時は何かやりたいこととか目的があったんですか。それとも「行くぞ!」という感じで行っちゃったのか。


Kimi 私、アラサー留学をもともとすごく推しているんです。20代のはじめに行くのももちろん良いんですけど、アラサー留学は社会人をしてきてある程度できることが増えているし、選択できる主導権をきちんと自分にもっているので、20代のはじめよりは賢く留学ができると思っているんですよね。なので、ゴールデンウィークとお盆にお休みしたときに、もちろんここで気持ちが動いたら来年には退職するかもしれないと意識していたので、シドニーに行った時に即座に現地のイベントとかにかなり参加しました。結局その時に出会ったオーストラリア人を日本に送客するウェブメディア会社の方とそこで名刺交換をして、1年半後に来たときにその会社に勤めました

はやぴーさん すごい!


Kimi 次のアクションはこうしていた方がいいとか、現地の人と繋がっていた方がいいとか、生の情報は現地の人からもらおうとか、そういうのは20代前半よりも意識していた気がしますね。

はやぴーさん たしかに、若い時に行っちゃうと遊びメインというか。楽しむぞ! という感じで行きがちかなと。私も大学の時に行ったときには楽しい方が勝っちゃって。いろいろ経験して、ある程度仕事の経験を積み、やりたいことや目標が見えてきた時にはそういうこともできますよね。でも、名刺交換したりイベントに行ったりすごい行動力ですね。それはすごいなと思います。


Kimi 楽しい留学を若い時にできることもめちゃくちゃ良いと思うんですけど、やっぱり30の時に悩んでいる理由って、仕事なかったらどうしようとか、戻ってきた時に就職できなかったらどうしようということ。それがすごく不安だったから、私は不安なことを書き出していて、それを反転させました。仕事があったら不安じゃないとか、スキルがあったら再就職できるとか。そしたら「繋がっとかなあかん!」って(笑)。誰しも「連絡先教えてください」って言うの嫌じゃないですか。でもそこは30過ぎてからの、いい意味での厚かましさで。海外留学のスタートのために繋がっとこうという思いだったと思います。

はやぴーさん 反転させる、それはすごく良い考え方だなと思います。ただ悩むだけじゃなくて、自分はどういう行動をしたらこの不安要素がなくなるのかという考え方がすごく良いなと思います。それで、オーストラリアに行って、まずは学校へ通ったんですか。


Kimi そうなんですよ。ビザの関係もあって。30を過ぎるとワーキングホリデービザがないということは、どの国に行くのも結構難しいんです。これは後付けでもあるんですけど、オーストラリアだけが学生ビザでも働くことができる、個人事業主でビジネスできるなど、いろんなメリットや優遇があって。そういう意味でも、最終的にはオーストラリアに決めましたね。

はやぴーさん そういうのもあるんですね。全然知りませんでした。


Kimi 他の国は学生ビザだと働けないというのがあって、UnderというCash jobをしてお金を補ったりする人もいると思うんですけど。なかなかそれだとオープンに働くことはできないので、仕事ができるオーストラリアは、学生ビザで働けるすごく良い英語圏の国だと思います。

はやぴーさん 今の話は初めて聞いたので、これを聞いているリスナーさんの方ももしかしたら「そういうことができるんだ」という新たな発見になったのではないかと思います。では、今KimiさんはWOMENCANFLYでセミナーとかをやられているじゃないですか。それはKimiさんが好きなことなんですか。レクチャーや教えることが好きでやっているのか。なぜそういうスタイルで人をエンパワーしているかをお聞きしたいです。


Kimi もともと私、めちゃめちゃ人が好きなんです。WOMENCANFLYを立ち上げた理由は、海外に出て個人でももっと活躍できるように。例えば大企業の駐在だったり、すでにかなりの大学を出ていて引く手数多のヘッドハンティングがくるとかだったらチャンスってすごくあるじゃないですか。でも、私って本当に女子大卒の普通のOLだったので、そんな大きなチャンスやコネクションもない。でも、やりたいって思った人にはチャンスが与えられてほしいと思っていて。自分はまだ人様に教える段階だとは思っていないので、基本的にWOMENCANFLYは、必ず一流のプロフェッショナルの方をお呼びして、その方に講義をしていただくというスタイルをとっています。なので、餅は餅屋で、プロの方から学んでほしいというのがあります。ただ、この形をとったのは、前職の公益財団法人が半官半民で、主に行政の方とイベントやカンファレンスをしていたんですけど、行政とのコラボなので基本的にはどんなイベントをしても無料、もしくはすごく少額で提供していたんですね。その運営をしていた時に、計4年くらい働いたんですけど、本当にいろんな大学の教授をお呼びしたり、一流の方をお呼びしてイベントを開催していて、内容の質がすごく良かったんです。でも個人的にデメリットだと感じたのは、会社としてやっているので、基本的に開催が平日のお昼や午後で、来ていただけるのが中間管理職以上。ある程度、「このセミナーに行ってきます」と、会社から来てもらえるような人ばかりだったので、すでに地位をもっているような方だったんですよね。ただ、内容的には起業やスタートアップの支援などもしていたので、私は「新卒社会人の子たちが来れたらすごく為になるのにな」とか「お金がない大学生の子が来れたらすごく為になるのにな」と思っていました。しかも金額も安いですし。だから、これは届けたい人に届いていないという思いがあって、それを実現したいと思ったのもあります。あと、イベントに連続で来てくださる方が、「期待はしていなかったけど、来たらすごく楽しくて自分が変わった」とか、「8回の講座を受けて、これは自分には必要ないから受けたくないと思っていたものも、講座に組み込まれているから受けてみた。そしたら、そこからも学ぶものがありました」という感想を運営側としてみていたんです。本当に良いものを本当に必要な人に届けることができれば、誰かひとりの人生を変えることができるかもしれない。もしくは変えてあげられるかもしれないと思っているから、それは自分も含めてなんですけど、そういう思いでWOMENCANFLYのイベントをしています。なので、今答えになっていないですけど、教えるのが好きというよりは、そういう選択肢を、「あの時知ってたら良かった...」という人をつくりたくなくて。私はもともと好きでいろんなことを調べて自分でセミナーとかに参加するタイプなので、参加して「これ良いな」と思ったら、同じように必要な人がいるんだったら、一緒にシェアして、みんなで進めたら良いなと。自分だけじゃなくて、一緒にできたら良いなというのがあります。教えるのが好きというよりも、そういう気持ちになっている人を見るのが好き。「できないと思っていたけど、できるんだ!」と言っているその顔を見るのがすごく好きです。

はやぴーさん この人のセミナーを受けてほしいというのをKimiさん達が選んで、そういう場所をつくり、「言われたらから来た」という人じゃなくて、自ら学びたい、やりたいと思っている人たちが参加すると、お互いに刺激しあえるというか。参加者同士でも良い刺激があるんじゃないかなと思いました。ちょっと戻ってしまいますが、WOMENCANFLYをつくることは、オーストラリアに行った時にはすでに構想があったんですか。それとも、暮らしていくうえでこういう場所があったら良いなという思いで始めたのか。Kimiさんのストーリーを聞きたいです。



Kimi ありがたいことに、設立したときの話についてよく質問いただくのですが、もともと起業は全く考えていなくて。というのも、私は下で働くのが好きというか、ボスが目指しているゴールを知って、そこに早くたどり着くようにサポートするというポジションが好きなので、人に仕えるのは好きなんです。ただ、オーストラリアに行って、まずビザの関係で学校に通って学生ビザに変える必要があったので、その時にビジネススクールを選んだんです。日本で私は起業家さんなどを支援していたので、その人達の気持ちになってみようと思って、起業家コースというのをオーストラリアでとったんですよね。それは、そのコースをとった人が実際にスタートアップとしてグローバルな企業を立ち上げるまでのコースなんです。なんでそのコースをとったかというと、自分がこれまで支援してきた人たちが、どういう気持ちでビジネスを立ち上げているんだろうということを知れば、日本に帰った時に少なくとも同じポジションには戻れるだろうなという思いが初めはあったんですね。分かったうえで支援する、これは絶対にまた仕事があるなくらいの気持ちで、最初はビジネススクールの専攻を選んで。そしてビジネススクールが始まった後に、30代を過ぎて、仕事が楽しくてという理由でこちらに来たので、海外留学の話だったりとかイベントの仕方、キャリアについての質問をもらうことが多くなって。その時に、ビジネススクールの先生を日本にお呼びして講演会を企画してほしいと言われたんです。そのときは前の会社を退職していたので、企画書としては個人の「會澤貴美代」になるじゃないですか。ただ、個人で企画した時って、どうしても先方にとっては信用性に欠けるというか、誰かわからない人に企画されるイベントってあまり信用性がなくて。結果、人をお呼びしても断られる可能性があるので、その企画をした段階で独立を考え始めました。最初のイベントは神戸市さんとオーストラリア領事館さんたちとさせていただいたんですけど、やはりこういったところとお仕事させていただくんだったら、きちんとしたウェブサイトをもとうとか、ドメインももとうとか、ビジネスネームも登録しようとか、必要にかられて起業に至ったという流れの方が大きいかもしれない。もともと一人で何かをしたくてというよりは、求められていることで私ができることをと。かつできることをやるからには、きちんと信頼できるものにしたかったし、一緒にやって良かったと思ってもらえるようにベストを尽くそうと思ったら起業になったという形なんですよね。


はやぴーさん 今は4人のチームで運営されているんですよね。


Kimi そうです。

はやぴーさん 皆さん、オーストラリアに在住の方なんですか。


Kimi 今は一時的に帰っているんですけど、一人はタイ、日本、オーストラリアです。なので全員でリモートでしています。

はやぴーさん それがすごく面白いなと思っていて。タイとかオーストラリアとか、いろんなところの人たちのチームというのがすごく面白いなと思っていました。


Kimi 最終的に、イベントやセミナーにはリモートで参加していただく方が多いので、チームのみんなともリモートでミーティングなどをするのは、実際に届けたい方の状況を知ることにもなるので、すごく助かっています。

はやぴーさん 今Kimiさんが企画しているセミナーとかイベントというのは、無料ですか。それともお金を払って参加する感じですか。


Kimi 今のところ有料と無料のもののどちらもあります。今BtoCでは、IKIGAI WORKSHOPという60分のものを1ヶ月に1回しているんですが、それは無料で開催しています。

はやぴーさん 他の海外就職プログラムみたいなものはどういう感じですか。


Kimi 海外就職プログラムは、199ドル。(*2020時)日本円で25,000円くらいで昨年したもので、4日間の連続講座です。各回別の講師をお呼びしました。1日目は、人材派遣の方に効果的なレジュメの書き方を教えていただいて、2日目には某企業の人事の担当者の方から効果的な英語面接の受け方を。当時はオーストラリアに特化していましたので、3日目はオーストラリアの税法知識を会計士さんに教えていただいて、最後は海外で通用する英語のスキルと心構えについてを講師にお話しいただきました。各回宿題が出るようにしていて。英語のレジュメはひとりで作ろうと思ったらめっちゃ大変じゃないですか。なんでこのプログラムをやりたかったかというと、私がオーストラリアで就職したときに、英語のレジュメを作るのがめちゃくちゃ面倒くさかったからなんですよね。でも、つくらないとスタートさえできないわけですよ。応募もできない、面接にも行けない。でも面倒くさいから後回しになって、結局全部後倒しというのがすごく嫌で。でも、その面倒くささがすごくわかるから、それで諦めてほしくないなと思って。4回のセミナーに来ていただいたら、1日目はパーソナルサマリーという、英語のレジュメの自己紹介の部分、これだけ作ってくださいと。2日目はスキルサマリー、自分にできること。3日目は職歴。勤めた会社のところを英語にしてきてもらう。4日目はそれを全部合わせる。そしたら100%ではないけれど、何かしらあなたの英語レジュメはこの場でできています、という状態にするのを目的としたプログラムを出しました。

はやぴーさん いいですね。一人で作るのは辛いというかね。英語だし、そこが難しいけど、そうやって細かく分けて、しかもみんなで一緒にとなると全然進みが違うんじゃないかなって。


Kimi 自分が面倒くさがりやなので、宿題にしても面倒くさいからとやらない人がいることが分かっていたので、少人数制だからこそできることなのですが、宿題が提出されていないことがわかると「○○さん、スキルサマリーだけでもやっときましょう。後が楽ですよ」みたいに、追いかけてメールして提出してもらっていました。

はやぴーさん それがいいサポートだと思いますね。一人じゃ難しいし。


Kimi 1回作ったら、あとは編集していくだけなんですけど、1番最初、ゼロから作っていくことがすっごく面倒くさいじゃないですか。やっぱりそこがセミナー運営のモットーになっているかもしれません。努力する場にいくまでが大変で、海外では、日本でもですけど、行くまでに時間を使ってしまって努力できない。するときには疲れてしまっているというのがすごくもったいないと思ったので、できる限りできること、レジュメをもつとか雛形を作るというところまではサポートしたい。そこまできたら、努力するのはあなた次第ですよというところまでもっていけたらなというのは、いつも意識しているところかもしれないですね。

はやぴーさん なるほど。改めてきみさんがなぜ女性の生き方の選択肢を増やしたいと思ったのか、そのきっかけとかWOMENCANFLYに込めた思いというところをぜひ聞きたいなと。



Kimi これはすごくベタになってしまうので、皆さんが求めている答えじゃないかもしれませんけど、32歳で海外へ行くと決めたとき、友人や家族に相談したら猛反対されたんです。100%と言っていいほど、みんな大反対で。言われたことは「子ども、もう欲しくないの?」とか「30過ぎたら誰ももらってくれへんで」とか「就職先ないよ」とか。誰も応援してくれなかった。ただ、それはマイナスには捉えていなくて。なぜかというと、言ってくれているのは自分が大事にしている友人だったり家族だから、彼らも頭ごなしに反対したいんじゃなくて、めちゃくちゃ心配しているから言ってくれている言葉じゃないですか。だから、私はすごく感謝しているんですけど、反対にその言葉を、たしかにもしかしたら海外に行くことによってタイミングを逃して子どもが産めなくなるかもしれない。もちろん、40、50代でも産んでいる方もいらっしゃるので絶対ではないですけど、可能性は1個難しくなるとか。あとは保証がないので仕事がないかもしれないとか、結婚のタイミングを逃すかもしれないというのを、本当に自分に「それでも行きたいのか」と問いかけるきっかけにして。私はそのときに、結婚がもしできなくなったとしても行きたい。子どもがもし産めなくなったとしても、やっぱりもう一度海外でオフィスワーカーをしてみたいと思って、答えが出せたからこっちに来ました。今全く後悔はないんですけど、かなり答えを出すのに時間もかかったし、なかなか答えが出せなかった。そういう経験があって、振り返ると今女性の社会進出って、女性だけが贔屓されているとかプラスに捉えられることもマイナスに捉えられることもあって、いろんな物議を醸しているんですけど、やっぱり30代で海外に行くという選択肢をとれる女性って、多くないんじゃないかなと実感したんですよね。子どもが欲しいから残りますと言ったところで、体の関係で子どもが産めないかもしれない。誰も責任をとることができない、すごく大事なセンシティブな問題なのに、でもやりたいことと天秤にかける選択を迫られるというときに、これは不平等とかではなくて、女性が抱えている負担だったり期待だったり責任って大きいから応援してあげたいと思ったのが活動している理由です。ただ、あくまでも答えを出すのは自分なので、ここが自分たちのモットーに戻るんですけど、専業主婦になりたいでも、働くでも、子どもを産みたいでも、子どもは産まないでも、本当にどの選択肢でもいいと思っているんですよ。自分がやりたいのはこれだと思えれば。だから、WOMENCANFLYでは「働くことがいいですよ」とは絶対に言わないようにしていて。あくまでも答えを出すのは自分。ただ、答えを出したいのに出せないというのは不平等だと思うので、「選択肢を1つでも増やす」というのをモットーにしているのはそこです。

はやぴーさん 選択肢があるというのは、すごく大事だなと思って。さっききみさんが、オーストラリアは個人事業主ができますよとか、そういう選択肢ことすら知っているのと知らないのとでは全然違うし。



Kimi そうそう。そうなんですよ! 知っていたら行ったのに! となるのって、嫌じゃないですか。知っていて選ばなかったなら納得できるけど。それって、そういうことの積み重ねだなと思って。私32で「子どもいらんの?」って言われたとき、びっくりして。そういうこと32で言われるんだって思ったし、じゃあ「いります」と言って、できる保証はどこにあるの? って思ったし。最終的には、自己責任だと思ったので卵子凍結保存のセミナーに行ったりとか。そうやってシドニーに来たからこそ、もしこれから仕事に没頭して子どもを産むタイミングを逃してしまったと思っても、32の私は海外に来ることを選択しているって言い切れるくらい考えたので。自分が納得しているから、誰のことも責めないですし。そういう選択肢をしてほしいなと思います

はやぴーさん そうですよね。後悔しない選択肢を自分で決めれるようにね。そのために、選択肢が増えることで、やっぱり自分の一番身近にいる友達や家族に応援してもらえない言葉をかけられると「やっぱりそうだよな。日本に残っていた方がいいよな」となっちゃう人もいるんじゃないかなと思うし。でもそれが後悔に繋がるともったいないなと思うから、Kimiさんが発信してくれることで一人でもいろんな選択肢が増えたらいいなと思います。


Kimi 女性って、誰かのために何かをやってあげたいと考える人が多いから、余計に難しいと思うんですよね。反対されて、自分の夢を応援してもらいたいということだけじゃなくて、特に女性の方だったら自分のお母さんとか祖母に自分の子どもを見せてあげたいとか。それを喜んでくれるから、喜ばせてあげたいという意味で、してあげたいことの一つに入れていらっしゃる方多いと思いますし、私もそうなんですよね。そう思うと、自分の人生だから自分のことをやった方がいいという意見は分かりつつも、でも自分のやりたいことの一つに家族をハッピーにしてあげたいということもあると、余計に選択肢がとれなくなる。なので、私もこれはどういうサポートができるのか、どういうサポートがあったら自分もこういう気持ちを埋めながらできるのかというのを探しながらなので答えは出ていないんですけど、やっぱりバイオロジカル的に女性しか子どもが産めないというのは、男性の人よりもサポートが必要だというのはやっぱり思いますね。



前半はここまで。

次回、後半を公開しますのでお楽しみに!


このPodcastは、こちらから聴くことができます。ぜひお聞きください!






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