THE WAY of Life in Malaysia.

WOMENCANFLY.COの連載企画「THE WAY」では、毎月海外で暮らす素敵な女性を紹介しています。


今回ご紹介するのは、マレーシア在住のファイナンシャルプランナー、奈良静香さんです。


大学卒業後に三菱UFJ銀行に入行し、約10年半、個人向けの資産運用や融資、相続などのアドバイザーとして働いてきた奈良さん。銀行の仕事は大変だけど大きな不満はなく、このまま定年まで同じ職場で働くものだと思っていたそうですが、2018年に家族旅行で訪れたマレーシアに魅了され、夫婦で移住を決意。現在は首都・クアラルンプールで旦那さんと一緒に暮らしています。


マレーシアでも引き続きファイナンシャルプランナー(以下、FP)として働く奈良さんに、海外転職や海外の仕事事情、マレーシア生活について聞きました!





メガバンクで働いた10年半、そこで積み上げた金融経験と知識


奈良さんは、三菱UFJ銀行で10年半もの間、シニア・ファイナンシャル・プランナーとして、個人向けの資産運用や融資、相続などの幅広い業務を担当してきました。


ファイナンシャルプランナーとは、ライフプランや資産形成に関するアドバイスをするお金の専門家のこと。日本では、気軽に相談するにはハードルが少し高いというイメージをもつ方も多いですが、欧米では経営者や資産家でなくても専属FPを雇うほど、FPは「お金のかかりつけ医」のような身近な存在として浸透しています。


「大切な資産についておまかせ頂くので、信頼され、やりがいのある仕事です。銀行時代は、偉くなりたい、トップコンサルタントになりたいという気持ちはありませんでしたが、『奈良さんが担当でよかった』と思って頂きたい、そんな思いで働いていました」


もともと、海外転職の願望も、出世を強く意識したこともなかったという奈良さん。しかし、丸の内や大手町のような日本の経済界を代表する資産家が多いエリアなども担当し、一流のお客様に育てられながら、いつしか金融は「この分野なら負けない」といえる武器になっていたそう。


「当時のお客様は金融知識も経験も、自分より遥かに上。そんな方々にどのような提案をするか、日々試行錯誤していました。銀行業務は幅広く、こんなの覚えても無駄なんじゃ……と感じることもたくさんありましたが、何事も積み上げていけば役に立つんだなと思いました」


メガバンクに勤めて10年半で得たスキルと経験は、海外転職後、奈良さんの大きな武器になったのです。


ゆったりと時間が流れるマレーシア


人生2度目の海外旅行、マレーシアに魅了され移住を決意


奈良さんが暮らすマレーシアは、東南アジアの中心に位置する国です。国土の約60%が熱帯雨林に覆われており、マレー系、中国系、インド系などのさまざまな民族が織りなす文化や生活習慣が、マレーシア独自の魅力を生み出しています。


奈良さんが初めてマレーシアを訪れたのは、2018年2月。


「私は海外に縁がなく、新婚旅行以来2度目の海外だったのですが、マレーシアの温暖な気候とゆったりとした雰囲気に魅了され、ここに住んでみたいなと思いました。夫は海外生活が長く、幼少期にマレーシアで暮らしていたこともあり、『じゃあ、住んでみる?』と、すんなり受け入れてくれたんです」


旅行から日本へ帰国すると、早速移住の準備を開始します。


「当時住んでいたマンションに買い手がつくか、マレーシアでどのくらいの収入を得られるのか、その収入で生活や貯蓄はできるのかなど、考えるべきことがたくさんありました」


当時、銀行で融資を担当していたこともあり、常に最悪のパターンを想定する癖がついていた奈良さんは、昇給しないパターンなども考慮しながら、Excelで念入りにシミュレーションを繰り返したそう。


幸いマンションの買い手はすぐに見つかり、FPの資格を活かせる仕事も見つかりました。


大胆な決断と慎重なシミュレーションの甲斐あって、なんとマレーシア旅行から半年後の2018年8月には、マレーシアで新生活をスタートさせたのです。



クアラルンプールの観光名所、ペトロナスツインタワー


日本とマレーシア、働き方はこんなに違う!


奈良さんが働くQuestor Capital社は、マレーシアに本社を構える金融企業です。同僚はマレーシア人をはじめ、イギリス人、フィリピン人、日本人など国際色豊か。イギリス人が立ち上げたということもあり、社風は欧米らしく実力主義なのだとか。


奈良さんは、主にタイ在住の日本人を担当されていて、現在は隔週でマレーシアとタイを行き来する生活です。


「今はタイ在住の日本人を中心に、海外で働く日本人の方々に向けたグローバルな金融商品をご紹介しています。金融商品の提案やライフプランのコンサルティングという点では、仕事内容の約6割が銀行時代と同じですが、働き方や制度は結構違うんです」


例えば、銀行勤務時代は就業時間が8:40〜17:10と決まっていたのはもちろん、銀行営業日もカレンダーに合わせて決まっていました。しかし転職先のQuestor Capital社では、コンサルタントは完全フレックス勤務制。就業時間も休暇も、全て自分で決めることができます。


また、上司や同僚とは互いにファーストネームやニックネームで呼び合っており、日本の職場よりもスタッフ同士の距離感は近く感じるのだそう。


「マネージャーの役割も日本とは異なり、あくまでもコンサルタントのサポーターというスタンス。上司との打ち合わせは10分程度のミーティングで済みますし、メールやチャットでの業務連絡も多いんです。基本的にはコンサルタントの判断で仕事を進めていきます」


コンサルタントの裁量は大きいため、なかには、クライアント獲得のために独自でウェブサイトを開設したり、フリーペーパーに広告を出したりする人もいるのだとか。


経費は基本的に自己負担ですが、それに見合う収益が得られると判断すれば、コンプライアンスに違反しない範囲で何にでもチャレンジできるのです。


「入社時に『全ては君次第だよ』と言われたのが印象に残っています。日本では近年女性の活躍が推進されていますが、大企業などでは形骸化していることもありますよね。今の会社は性別や年齢によって優遇されたり不利になったりすることは一切なく、完全に実力主義。常に結果が求められる職場です」


そのなかで奈良さんは、入社約1年後にタイのカントリーマネージャーに就任。自身もコンサルタントとして働きながら、現在はチームのマネジメントやサポートも行っています。


休日は自分で設定。仕事も休みも自分次第です。


海外転職の武器は、語学力ではなく「専門性」


外資企業で実績を出し、マネージャーにも就任した奈良さん。社内のコミュニケーションは英語というので、てっきり英語が得意なのかと思いきや、語学力には全く自信がないのだそう。


「おそらく社内で1番英語が話せないのは自分だと思います。銀行時代に受けたTOEICは300点台(笑)でしたし、海外転職のために再チャレンジした時も新卒平均より少し上くらいの600点台……とても履歴書に書けるレベルではありませんでした」


海外転職というと、どうしても「TOEIC●●点以上が必要」などという考えが先行しがちで、最初から諦めてしまう人も多いのではないでしょうか。


奈良さんも、転職当初は語学力に不安を感じていました。


しかし、実際に海外で働いてみると、結局一番役に立っているのは英語力ではなく、FPとして積み上げてきた知識や経験だと実感したそう。


「英語が使えるに越したことはありませんが、私の場合は金融のスキルが苦手な語学力をカバーしてくれています。反対に、語学力があったとしても、その語学力を使って何をするかが大切だと思います」


専門性は、出産や育児でキャリアが中断しがちな女性にとって、ますます重要度が高まるはず。Questor Capital社にも、子育てと仕事を両立するコンサルタントやスタッフが多数在籍しています。奈良さんも、将来子供ができても仕事は続けるつもりだそうです。



ヒンズー教寺院・バトゥ洞窟。さまざまな文化や宗教が共存しています


海外転職は決して特別なことじゃない、迷っているならぜひチャレンジを!


マレーシアは、全体的に見るとマレー系イスラム教徒が多いものの、仏教やヒンズー教、キリスト教の人も多く、それぞれの宗教でそれぞれの祝日をお祝いしています。


「マレーシアに来て、働き方はもちろん、文化の多様性についても学び、視野が広がりました。海外転職をして、大企業というブランドや安定性は捨てることになったかもしれませんが、それ以上のものを得たと感じています」


隔週でタイ出張があるため、なかなか旦那さんとゆっくり過ごす時間はありませんが、休日には2人でよくカフェやアフタヌーンティー巡りをしているのだとか。社内の欧米人たちのように「よく働き、よく休む人」になることが目標です。


「海外移住や転職をしなかったら、きっと『なんとなく』日本で暮らし、定年まで銀行で働いていたと思います。普通の会社員だった私が、今こうして海外で働いているので、海外転職は決して特別なことではないんです」



休日は旦那さんと旅行やカフェ巡りを楽しんでいます


お金やライフプランに関する問題は、世代や性別、職業を問わず誰もが考えなければいけない重要なもの。しかし、学校で学ぶ機会はほとんどありません。そのうえ金融商品は形のないものなので、誰に相談するか、誰に提案してもらうかがとても重要です。


奈良さんは通常の対面相談の他、遠隔地の方向けに、Zoom/Skype/LINE/電話などのリモート相談にも対応されています。金融に詳しくない方でもわかるよう、投資をダイエットに例えたり、株価の下落をバーゲンに例えたり、提案資料やメールマガジンには工夫がたくさん。


「難しい専門用語をなるべく使わず、初心者の方にもわかりやすい説明を心掛けています」


豊富な知識と経験をもち、丁寧かつ誠実にクライアントと向き合う姿。そして、時折見せるチャーミングな一面を垣間見たとき、「奈良さんに相談したい」と思われる方々の気持ちがわかったような気がしました。



ご相談や情報提供をご希望の方は、お気軽に下記のアドレスへご連絡ください。「お金のこと、そろそろ考えておきたいな」という方にぴったりのアドバイスをしていただけますよ!

ファイナンシャルプランナー 奈良 静香
shizuka.n@questor-capital.com

Questor Capital 公式ウェブサイト
https://questor-capital.com/ja/
※奈良さんが日本語訳やデザインを担当されたそうです!






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Women can fly.


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