WOMENCANFLY.COとコラボしてくださった方や、協力してくださった大事な方を紹介する企画「WCF Mates」。Mate(メイト)はオーストラリアでよく使われる言葉で、「友達や仲間」という意味があります。
Vol.6となる今回ご紹介するのは、外資系消費財メーカーであるP&Gにて、フルタイムワーママとしてキャリアを築き、18年勤務した後に独立。現在は、自分の強みを生かしてキャリアを切りひらくことを支援するパフォーマンスコーチのSachiko Nishiokaさんです。
実はSachikoさん、パフォーマンスコーチとして活躍するかたわら、英会話講師や共働き家族を支えるコミュニティ「こ・ねくすと」の代表としても活動しており、三足の草鞋を履くパワフルな方。
なぜ安定したキャリアを捨て、独立・起業にいたったのか、なぜパフォーマンスコーチとして起業したのか。Sachikoさんのこれまでの軌跡とこれからの展望をご紹介します!
Sachikoさんはどんな人?
Sachikoさんは、2020年 「自分の強みをパフォーマンスに変換し、ありたいキャリアを切り拓いていってほしい」と、米国ギャラップ社が開発した自己分析ツールであるストレングスファインダー®を活用したコンサルティング事業「Awesome!」を創業しました。
それまでは、大学卒業後、外資系消費財メーカーP&Gに勤務され、乳幼児向け紙おむつ「パンパース」に使われる原材料開発エンジニアとして商品改良に携わっていました。
改良を手がけた新製品が爆発的大ヒットとなり、世界展開が決定。原材料責任者としてプロジェクトに参画し、世界10ヶ国、15の新製品展開に尽力されました。
アジアから南米まで計9カ国(中国、韓国、タイ、マレーシア、シンガポール、アメリカ、イタリア、ドイツ、アルゼンチン)、年3〜4回のペースで海外出張に行くほど大忙しだったそうです。
プライベートでは、結婚して入社6年目に第一子を妊娠。育休を1年間取得します。当時、事業所内で初めての育休取得者となりました。
Sachikoさんのここがすごい!
一見、なんでもパワフルにこなすスーパーレディのようにみえるSachikoさん。
しかし、実際には、育休から戻ったあとは、体調を崩しがちだった子どものケアの為に仕事を休まねばならなかったり、パートナーの異動によりワンオペ育児になったり、いわゆる「小一の壁」に衝突したり……。また、自分のありたいキャリア像を見出すことができず、ワークとライフのバランスの取りかたに悩み、辛い時期もあったのだそうです。
そんな中、ストレングスファインダー®での自己分析や家族や上司、外部サービスなどに助けられ、何とかキャリアを継続できました。
がむしゃらに仕事した20代。結婚・出産・子育てと生活が激変するなかで、何度も辞めようと思いながらも新製品開発に打ち込んだ30代。ただ、あまりにも多忙な毎日のなかで、ふと自分の人生や働く意味に疑問を感じることが増え、30代後半ごろから40代以降をどう生きるか考え始めました。
こどもが思春期に入る前に、家族とじっくり向き合う時間をもちながらも、これまで培ったキャリアを全く違う場所で通用するか挑戦したいと考え、これまでの経験を活かして、「多様な人との関わりを通して、柔軟に組織と人の成長に携わっていきたい」という想いから、独立することを決意します。
退職と同時に、同じように悩む人の力になりたいと共働き家族がキャリアについて交流できる場としてのコミュニティである「こ・ねくすとCo-Next」を設立。
そして、自分の強みをきちんと知ったうえでそれをパフォーマンスに活かし、ありたいキャリアを切り拓いていってほしいという想いを込めた、ストレングスファインダー®を活用したコンサルティング事業Awesome!が誕生します。
退職後、自身のジレンマや苦労の経験を過去の苦難にすることなく、むしろその経験を生かして独立したのです。
早く知りたかった、女性のいろいろな働き方のカタチ
自分のキャリアを見いだせずに苦労した時期もあったSachikoさん。育休復帰後は、職場でのコミュニケーションを大切にしていました。
特に上司には何でも相談するようにしていたそう。その時のポイントは、何をベースに仕事に取り組みたいかを伝えること。「時短で働きたい」という現時点での希望だけでなく、将来的に叶えたいゴールもプラスαでシェアするのがポイントです。
家庭と仕事、どちらに重きをおきたいかは人それぞれなので、ミスコミュニケーションを生まないためにも、Sachikoさんは事あるごとに上司やメンバーに伝えていました。そして、一度ではなく、伝え続けること。後になって、当時の上司から「伝え続けてくれて良かった」と言われたそうです。
このように、チームのみんなが歩み寄る姿勢が大事だと気づいたとき、それぞれの強みを知ることができる「ストレングスグァインダー®」を、もっと早くから活用していればよかったと思いました。
また、仕事と子育てを両立させるために、両親や家事代行サービスにも頼りました。なんでも自分でしなければと気負いしていた時期もありましたが、親以外のいろんな大人に接することは子どもたちにとって学びや刺激があり、コミュニケーションの面でも良いことだと気が付いたそうです。
その他、「ご飯と味噌汁とコロッケの日」や「宅配ピザday」をつくったり、「木曜日は外食」と決めたりして、子どもと向き合う時間を増やす工夫もしています。家族との時間を作るーやりたいことをする為に、やらないことを決めることも大事なのです。
AWESOME!とWCFがコラボしたきっかけは?
WCFの會澤が神戸でイベントを開催した時に初めて出会いました。シドニーから日本の女性の活躍を応援したいという想いに大変共感し、いつか何か一緒にできるといいなと思ってくださっていたそうです。
AWESOME!は、「女性にこそ強みを生かしてキャリアを切り拓いていってほしい」という思いをもっています。
妊娠や出産は女性のキャリアや人生に大きく影響を与えるからこそ、1つでも多くの選択肢を増やすことで、「女性が自分らしく、自分の思うように、自分のやり方で人生を切り拓いていける世の中にしたい」。この想いは、私たちWCFも同じです。
女性が、求める知識や情報、交流できる場にアクセスしやすい世の中、相談しやすい世の中にしていきたい。
そこで、これから活躍していく女性に自分の強みを知ってもらう機会をつくろうと、2021年の国際女性デー(3月8日)にあわせて行ったWCF主催のスクランブルセミナー(全4回)のうちの1回で、AWESOME!とコラボすることになりました。
神戸でのイベントの出会いが、このような機会につながったことに感謝しています!
*AWESOME!さんとコラボしたセミナーのテーマは、「クリフトンストレングスファインダー®体験会〜自分の強みを知ろう〜」(当日の様子はこちらから)です。
仕事も、家族も、私自身も大切だから、三方よし
Sachikoさんは今、「仕事も、家族も、私自身も大切だから、三方よし」を実現するために奮闘されています。
Awesome!については、全体の60%が育休・ワーママコミュニティ向けに提供されているそうです。
人生のミッションは「今、この瞬間を大切にすること。自分も周りも笑顔で繋がりあえる存在であること。お互い感謝し支え合うことの大切さを実感できる場を作ること」と話してくださったSachikoさん。
自身も悩み、乗り越えたからこそ、同じように悩む女性の力になれたらと、Awesome!や、こ・ねくすとを通して、着実に、まっすぐに活動しています。
育児、家事、キャリアの両立は、まだまだ女性への負担が多く、一人で抱え込んでしまうこともあるでしょう。夫婦のカタチがそれぞれ違うように、働き方のカタチもそれぞれ違います。
社会を大きく変えていくことは大変ですが、小さな互いのアクションやサポートが常識や価値観を変えていけるはず。自分の強み発見ストレングスファインダーコンサル事業「AWESOME!」の目指す未来を、私たちも一緒に作っていきたいです。
何より18年間自身が悩んで奮闘し、前向きにキャリアをキープしたSachikoさん
信頼でき、アドバイスが的確で前向きです。少しでもキャリア、子育て、共働きなどで悩んでいる方は、一人で悩まずに、ぜひ相談してみてくださいね。
きっと、一歩踏み出してみようという気持ちが湧いてくるはずです!
「Awesome!」様、本当にありがとうございました!
〈プロフィール〉
西岡幸子(にしおか・さちこ)
神戸大学農学部卒業後、外資系消費財メーカーP&Gに入社。乳幼児向け紙おむつ「パンパース」に使われる原材料開発エンジニア・製造寄りの触手(男性が主な職場)として商品改良に関わる。2019年に約19年勤務後、退職し、ECC外語学院にて英会話講師にキャリアシフト。自身の経験から「共働き家族がキャリアについて交流できる場を」と、共働き家族向けキャリアと交流のコミュニティ:「こ・ねくすとCo-Next」を設立。 その後、「自分の強みをパフォーマンスに変換し、ありたいキャリアを切り拓いていってほしい」とストレングスファインダー®を活用したコンサルティング事業Awesome!を創業。現在は三足の草鞋をはきながらその活動に奮闘している。
・Awesome! https://www.awesome-strengths.com/
・こ・ねくすと https://co-next.jimdosite.com/
神戸新聞 はぐくみステーション 2020年5月
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